日本の色名には、固有の伝統的な色の名前が、数多くあります。どの色も、名前をきくだけで、不思議とイメージが浮かんできます。
美しさの微妙な違いを、的確にとらえ楽しむ、日本人の繊細な感覚を、それらの名前から知ることがでます。
きものは意外と柔軟性に富んでいます
帯だけでなく、帯〆や帯揚げ、かさね衿を変えるだけで、印象はおどろくほど変わります。
同じ色のきものなのに、明るく見えたり、おちついたり・・・・・・・。
着物を楽しむとき、いつもあたまを悩ませるのが、着物と帯や小物のコーディネート、というお話をよく耳にします。そんな時、むかし着物は普段着だったことを考え、自分なりのコーディネートでいいんだという思いにいたれば、お悩みは解決下も同然。そして、少しだけ色あわせになれてくれば、もっと楽しく着物が着れるようになるでしょう。
その日の気分や、お出かけの場所など、あなたのセンスのみせどころ・・・!?
でも、ちょっと自信のない方は、下の特集を参考にして、あなただけのコーディネートを
見つけてみてはいかが。
紅梅の花の色に似た淡い紅色です。梅の花は別名「春告草」とも言われ、春の始まりを告げる花として、古くより親しまれてきました。服色としては、冬から春にかけて愛好され、平安文学にも登場します。染色として、織色として、また重ねの色目としても親しまれた伝統色です。 |
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桃の花の色にちなんだ淡い紅色です。桃は古くに中国より伝わり、花は鑑賞用に、実は食用に用いられてきました。日本では雛祭りと結びつき、かわいい花なのですが、梅や桜と比べると品位において劣るとされてきたようです。重ねの色目にもあり、表を淡紅、裏を萌黄で表現します。 |
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牡丹の花の色を模したかなりはなやかな赤紫色です。ボタンの花弁が幾重にも重なって見える濃い赤紫からとられたといわれている。牡丹の花そのものはかなり古くから観賞されており、文様としても古くからキモノや工芸品に取り入れられてきました。 |
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躑躅色とは紫みの赤い色をさします。躑躅の花には白、赤、黄、紫などがありますが、赤紫系の色を指す。躑躅色は、牡丹色とともに赤紫系を表す伝統色の一つなっている。英色名のアザレアは、紫味が少なく、躑躅色は仏色名アザレアの色に近い。 |
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