足袋の洗い方

 【 洗濯の仕方 】(クリックで拡大画像)    
       
洗濯の場合は、洗濯ネットに入れ、弱回転で約5分間洗います。手洗いの場合は、洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらく浸し、もみ洗いし、特に汚れている箇所はブラシ洗いをします。裏側に返すと型崩れの心配があるので、表側を洗います。洗剤が残っていると黄ばみの原因になるので、すすぎは十分に。軽く絞り、糊は不要。型を整えてから干します。
       
1.
底地の両側を持って横方向に伸ばし、さらに指先とかかとを持って縦にも伸ばします。横方向のときは何度かに分けて均等に力を加えます。湿ってるうちに形を整えます
2.
甲の縫い目の両端を持って、よく引っ張ります。綿キャラコの場合、幅はつまりませんが、丈はつまることがありますので、ここでしっかりのばしておきます。
       
3.
まず外側の足首回り、次に内側の足首周りを伸ばしておきます。他にシワっぽいところがあれば、よく叩いて伸ばします。
4.
直射日光に当てると黄ばむので、陰干しにします。洗濯バサミは、足袋を履いたときに見えないコハゼ留めの糸のところに留めます。跡が残っても影響がありません。
 
       
       
 【 アイロンのかけ方 】  (クリックで拡大画像)  
       
湿気ているうちに形を整えれば、アイロンは不要です。しかし、乾いてしまうと形が直らないので、そのような場合と特にシワが気になる方は、アイロンをかけましょう。
ただし、アイロンは目に見えないこげつきの原因にもなりますので、くれぐれも注意してください。アイロンは最高温度で、霧吹きは一切不要です。ただ、足袋は乾いたものにかけましょう。
       
1.
左足の例、右足も同じ手順でかけます。アイロン台のヘリを使い、はいた状態で内側になるほうを出します。内側の甲から、かけ糸に向かってアイロンの先を回転させます。
2.
足首を下に向け、裏を出します。手前が親指側。底地のヘリにアイロンをかけます。左手で足袋を回転させながら、底地のヘリをアイロンで抑えます。
       
3.
足袋を表に返し、親指側の細長い綿にアイロンをかけます。親指の先をアイロンの腹で押さえた後、かかとから親指へ。はじめに押さえるのは空気を抜いて余分なシワを防ぐため。
4.
足首を持って、履いたとき外側になるほうに返し、4本の指が入る側にアイロンをかけます。内側と重なりは後で、指先部分にアイロンを当て、空気を抜くようにかかとまで。
       
5.
4本の指の先を手前に向け、足首の先までかけます。内側との重なりの上でシワが寄らないように注意し、4で残ったかかとから足首にかけて、甲の縫い目も整えながらかけます。
6.
最後にアイロン台の角を使い、コハゼの部分を外側から押さえます。このとき、かけ糸の側を重ねてアイロンがけをすると、シワになるので注意してください。