紅梅色

16進表記【#f2a0a1】
RGB(242, 160, 161)

   

【同類語】

(くれない)、韓紅花

【由  来】



 



紅梅の花の色に似た淡い紅色です。梅の花は別名「春告草」とも言われ、春の始まりを告げる花として、古くより親しまれてきました。服色としては、冬から春にかけて愛好され、平安文学にも登場します。染色として、織色として、また重ねの色目としても親しまれた伝統色です。

王朝の詩歌や物語に多く見られる「紅梅色」。平安時代、紅梅色は早春(11~2月)の着物の色として愛好され、その服色は平安文学にしばしばあらわれる。紅梅色は、紅染の濃さによって、濃紅梅・中紅梅・淡紅梅の三級に分けられる。

※濃紅梅
平安時代、「濃紅梅」は「今様色(いまよういろ)」と呼ばれた。「今様」とは「今、流行り」と言う意味で、当時の流行色のひとつだったようだ。
※中紅梅
文献に、単に「紅梅」とある場合は、中紅梅を指す。これは、紅梅の花の色にあたる。
※淡紅梅
薄紅梅(花色が薄い紅梅)の花の色。

明治・大正に一般に普及した色として知られている。

   
 
 

     
     
     

拡大画像

拡大画像

拡大画像