薄紋は、尾花紋、穂薄紋ともいう。ススキの花と葉を紋章化した。秋の七草の一つとしてその風姿は好まれたもの。花穂が獣の尾に似ているので、尾花、屋根を葺くときにはカヤとも呼ぶ。いまは「芒」と書く。
 形は芒の全形を丸くアレンジしたもの、露や雪を配したものなどがある。仙台の伊達氏は「雪に薄」、清和源氏支流の西尾氏は「尾花」。 

 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

         

薄の丸

薄の丸

抱き薄

花抱き薄の丸
(抱き薄)

薄に露の丸

         

雪輪に薄
(雪輪の内薄に露)

三つ追い薄

薄輪

薄輪に豆桔梗

薄輪に四羽飛び雁

         

       

丸に三日月に薄