梶の木は桑科の落葉高木で、わが国の山野などに生えるありふれた植物で和紙の原料としても栽培された。カジノキは神道では神聖な樹木のひとつであり、諏訪神社などの神紋や日本の家紋である梶紋の紋様としても描かれている。
 昔からご神木とされ、神を祭る幣帛として梶の皮が用いられ、葉は柏などと同様に御食を献じる器に代用されました。また、平安時代の七夕祭には、現代のような竹や笹に飾りを付けるのではなく、梶の葉に詩歌を書いて星を祭ったとあります。このように古代より、梶は神聖な木とされて神社の境内に植えられることが多かったようです。神事との関係から神社の紋となり神官はもとよりその神社に奉仕する家々がか紋として使用するようになったものです。
 使用家は、梶、神(みわ)、武居、矢島、茅野、諏訪氏など。
 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
         

立ち梶の葉

丸に立ち梶の葉

陰立ち梶の葉

石持ち地抜き立ち梶の葉

中陰立ち梶の葉

         

変わり立ち梶の葉

平戸梶の葉

安部梶の葉

松浦梶の葉

鬼梶の葉

         

細輪に鬼梶の葉

諏訪梶の葉

細立ち梶の葉

変わり平戸梶の葉

丸に平戸梶の葉

         

丸に変わり平戸梶の葉

子持ち隅切り角に立ち梶の葉

糸輪に豆梶の葉

鬼梶の葉菱

梶菱

         

梶の花

梶の葉蝶

梶の葉飛び蝶

梶の葉鶴

乱れ梶の葉

         

二枚葉蔓鬼梶

外割り梶の葉

外割り鬼梶の葉

割り違い梶の葉

 
         

割り梶の葉菱

三つ割り鬼梶の葉

抱き梶の葉

陰抱き梶の葉

割り平戸梶

         

変わり抱き鬼梶の葉

入れ違い梶の葉

杏葉梶

浮線梶の葉

梶の葉桐

         

色紙に梶の葉

丸に一の字に違い梶の葉

三つ梶の葉

丸に頭合わせ三つ梶の葉

尻合わせ三つ梶の葉

         

三つ盛り梶の葉

三つ追い梶の葉

三つ立ち梶の葉

丸に諏訪梶の葉

五つ梶の葉車

         

枝梶の葉

梶枝丸

変わり梶枝丸

雪輪に枝梶

糸輪に覗き梶の葉

         

細輪に覗き梶の葉

雪輪に外れ覗き梶の葉

丸に頭合わせ三つ割り梶の葉

中輪に変わり梶の葉

違い梶の葉

         

梶葉船

 諏訪梶の葉

 平井筒に梶の葉

丸に三つ集め梶の葉

 丸に抱き梶の葉

         

       

丸に三つ立ち梶の葉(右離れ)