アサ(麻)は中央アジア原産とされるアサ科属で一年生の草本で、大麻(たいま)または大麻草(たいまそう)のことです。広義にはアサは麻繊維を採る植物の総称で、アマ科の亜麻やイラクサ科の苧麻(カラムシ)、シナノキ科黄麻(ジュート)、バショウ科マニラ麻リュウゼツラン科サイザル麻がアサと呼ばれますが、いずれも全く別の種類の植物です。
 徳島県鳴門市の大麻比古神社は、今でも麻の神様として名高い。神紋は麻。形は葉をそのままかたどった菱形と、星形に分けられます。後者は旧日本軍の星に似ていますが、麻紋は6片です。星形の連続模様は「麻の葉つなぎ」「麻の葉くずし」とよばれ、麻がすくすく育つことにあやかって、赤ん坊の産着などに用いられました。
 使用家は、大麻比古神社社家・永井氏、ほか麻生氏、麻田氏など麻にちなんだ名家で使われています。
麻

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
         

麻の花

真麻の葉

丸に変り麻の葉

麻の葉

丸に麻の葉

         

陰麻の葉

比翼麻の葉

三つ割り麻の葉

外向三つ割り麻の葉

麻の葉車

         

   

丸に麻の葉桐

瘠麻の葉

麻の葉桔梗