琉球絣(りゅうきゅうがすり)



沖縄全域で織られる絣織物の総称で、その歴史は古く、十五世紀頃に南方の國からもたらされたといわれています。上布や紬、木綿など各種の素材があり、日本各地の絣織物の源流ともなりました。経緯絣、あるいは緯絣で織り表されるシンプルで素朴な絣柄は独特の味わいがあり、代表的な絣柄はトゥイグワー(鳥/写真)、バンジョー(番匠金)、トーニー(餌箱)、マユビチー(眉引)など生活に密着した名称がつけられています。織物のほかに染め絣もあるなど、現代でも街着のきものや帯の文様などに使われ、四季を通じて高い人気を得ています。

琉球絣 ※拡大画像

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。