名物裂(めいぶつぎれ)



中国や南方諸国から輸入された染織品で、茶の湯の発達に伴い珍重されたものです。有名な茶器の袋などに用いられ、織・色・柄など優れたものが残され、日本の染織界に大きな影響を与えました。日野間道〈ひのかんどう〉・花兎金襴〈はなうさぎきんらん〉・荒磯緞子〈あらいそどんす〉・蜀江錦〈しょっこうにしき〉・棧留縞〈さんとめじま〉などがあり、帯の柄としても好まれています。

名物裂

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。