几帳文(きちょうもん)



平安時代の家具の1つで、室内に立てて内側を遮〈さえぎ〉るために用いたものです。衝立式〈ついたてしき〉になった2本の柱に渡した横木に帳〈とばり〉をかけ、帳には花鳥文・秋草文などの美しい文様が描かれています。振袖・留袖・訪問着・袋帯などに用いられています。

几帳文

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。