近江八景文(おおみはっけいもん)



近江八景とは、中国の瀟湘〈しょうしょう〉八景を真似たもので、琵琶湖を背景にした景色の良い名所を表わしたものです。比良〈ひら〉の暮雪〈ぼせつ〉・矢橋〈やばせ〉の帰帆〈きはん〉・石山〈いしやま〉の秋月〈しゅうげつ〉・瀬田〈せた〉の夕照〈ゆうしょう〉・三井〈みい〉の晩鐘〈ばんしょう〉・堅田〈かただ〉の落雁〈らくがん〉・粟津〈あわず〉の晴嵐〈晴嵐〉・唐崎の夜雨の八景をいい、江戸時代これをきものの文様に用い、趣味的な柄として好まれました。

近江八景文

この記事はアシェット婦人画報社2003/10から引用しています。