六弥太格子(ろくやたごうし)



三枡文(みますもん/三つの正方形を重ねた模様)を互い違いに組み合わせた連続模様。三枡繋ぎ(みますつなぎ)および角繋ぎ(かくつなぎ)の変形です。江戸時代後期の嘉永年間に、歌舞伎役者の八代目市川団十郎が「一谷武者絵土産」の岡部六弥太(平忠度を一ノ谷の戦いで討ち取った源氏の武将)に扮したときに、裃(かみしも)にこの文様を使い、この名が定着しました。「三枡文」は市川家の定紋です。現代でも浴衣や手ぬぐいなどの柄に用いられています。

六弥太格子