斧琴菊模様(よきこときくもよう)



「斧(おの)」と「琴」と「菊」の字、または絵を配して「よきこときく」と読ませるデザインです。
「斧」を「よき」と読ませるのは、小形の斧のことを「よき」と呼ぶことによります。
先の「鎌輪ぬ模様」と同じく、この模様の歴史も古く、貞享(じょうきょう)四年、西暦一六八七年に刊行された、『女用訓蒙図彙(おんなようきんもうずい)』という本の中に、着物の雛形として掲載されています。

斧琴菊模様