高麗屋格子(こうらいやこうし)



四代目松本幸四郎の着ている着物の柄が「高麗屋格子」 または「高麗屋縞」と呼ばれる模様で、この模様の名は松本幸四郎の屋号、高麗屋からきています。流行したのは、息子の五代目幸四郎が享和三年、西暦一八〇三年に上演された芝居の中で、幡随長兵衛の役で出演、その見せ場の一つ「鈴ケ森の場」で、幸四郎が羽織る合羽に用いた格子縞がたちまち評判を呼び、流行したものです。

高麗屋格子