手綱染・小六染(たづなぞめ・ころくぞめ)



紅白・紫白などの2色で幅広に染め分けた斜めの縞模様で、馬の手綱によく使われることから名づけられた模様です。だんだら染とも呼ばれます。布の横筋を染めた横縞も「手綱染」(江戸)「だんだら染」(京阪)と呼びました。白左巻きの手綱染を特に「小六染(ころくぞめ)」と呼ばれます。江戸時代、享保(1716-1736)の頃の名女形だった歌舞伎役者、嵐小六が「夢結ねぐらの蝶」のお房役の舞台衣装に用いたことから流行しました。

手綱染・小六染