市松模様(いちまつもよう)



市松模様は、古くからあった石畳模様のことで、色の異なる二つの四角形を、上下左右に交互に並べたものです。
初代佐野川市松という歌舞伎役者が、寛保(かんぽ う)元年、西暦一七四一年に演じた芝居の中で衣装に使用して人気を呼び、この石畳模様の小袖を着ない女性はない程に流行しました。
そして、人びとは「市松染」と言いはやして、以後、市松模様と呼ばれるようになって定着しました。

市松模様