和久田金襴(わくたきんらん) 【金襴】


和久田家伝来に由来するこの金襴には、和久田金襴、安楽庵手和久田金襴、江戸和久田金襴の三種類に分けられ、文様構成などがそれぞれ多少異なる。本和久田金襴は、白地に行雲流水の紋様を織り出したもので、最も古く宋末から元初の製とされる。安楽庵手和久田金襴は、縹地に蓮池に鳥魚の紋様を織り出したもので、明代中期の製とされる。江戸和久田金襴は、堅縞の段織五枚繻子地に鳥獣や花弁を丸紋や木瓜形に織り出したもので、明末の製とされる。この裂は、裂一面に鷺、水鳥、魚、流水、草花などの文様が織り出されたもの。

和久田金襴 ※拡大画像