亡羊緞子(ぼうようどんす) 【緞子】



名称は千宗旦門の茶人で儒学者の三宅亡洋の所持に由来する。霊芝雲形の文様をともなう唐草を敷き詰めた中に鳳凰が舞う図柄。大名物「岩城文琳茶入」の仕覆に用いられる。 三宅亡羊は、和州界の人。宗岩の子。名は島、号に寄斎・喜斎・江南等、亡羊は字。大徳寺へ入って儒者となり、藤原惺窩とも交友があったが常師はいない。後陽成、後水尾両帝に進講し、洛北鷹ヶ峰の地を賜わる。儒学を宗旦に教え、宗旦から茶事を習い、宗旦四天王の一人。

亡羊緞子 ※拡大画像