角倉金襴(すみのくらきんらん) 【金襴】



京都の豪商角倉了以の愛用と伝えられる裂。花兎金襴より花兎文が大きく後ろに振り向いて、前足の片方を少し上げたうさぎと花樹の文様が交互に向きを変えて、段文様になっている。大名物「槍の鞘肩衝茶入」、中興名物「思河茶入」などの仕覆に用いられている。角倉了以は、安土桃山・江戸初期 の豪商。角倉船で安南・ルソンと海外貿易。河川開発では富士川、天竜川の疏通事業を手がけ、 京都では大堰川、鴨川を開き、高瀬川を開削。

角倉金襴 ※拡大画像