ユズリハは、ふつう譲葉と書きますが、楪や杠、杠葉の字を当てることもあります。トウダイグサ科の高木で暖地の山に自生します。『枕草子』にも「いみじうふさやかに艶めきたる」とあります。新しい葉が伸びると古い葉が落ち、親子互いに譲り合うので、縁起物として正月の飾りに用いられています。
 家紋もこれに由来していて、使用家は、『学集抄』に千葉氏流の原氏と記されています。このほかに姓氏未詳の城本氏も使用しました。紋形は、五枚の葉が半輪形に並び、中の一つが折れ葉になっています。家紋の中でもめずらしいものの一つです。

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
         

       

交譲木