勇猛な海獣シャチが襲来すると、クジラもサメもアザラシも逃げ出す。その波間に飛上した形が鉾のように見えるので、鯱鉾ともいう。今、名古屋城の天守閣にはこのシャチが金色に輝いている。まさに、城を守る守護神の使いにふさわしい。家紋にシャチが採用されたのも、同じ意味からくるものと考えられる。
 シャチの家紋は「紋帳」には出てくるが、『寛政重修諸家譜』には記載がない。近代になって出自不詳の島田氏が用いている。

 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

         

     

糸輪に鯱