亀は鶴と並び称されて「鶴は千年、亀は万年」などと、長寿のシンボルとして尊ばれたのはご承知のとおり。奈良時代に神亀とか宝亀とかの年号があるので、この時代にすでに亀は瑞祥のしるしとして用いられていたことがわかります。また、亀は易学においては「玄武」とされ、北方を鎮護する霊獣としても尊重されたとあります。また、日本には、海亀が卵を産んで海に帰るときに海神の使者として酒を振舞って帰すという風習もある。これは亀がめでたい動物で、海の化身と考えられていたからでしょう。家紋のなかで亀甲紋が格別な扱いをされているのは、このようないわれによるものです。紋章では亀のことを「玳瑁(たいまい)」ともいいます。
 使用家は藤原氏流の堀、川田、林、清和源氏義家流の奥山など、そのほか、六角、小野、数原
 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
         

一つ亀

一つ蓑亀丸

一つ亀の丸

向こう亀丸

真向き亀

         

浮線亀

上り亀

下がり亀

二つ入れ違い亀

親子亀

         

三つ追い亀

水に亀

水に光琳亀

蓬莱亀

中陰蓬莱亀

         

   

鶴亀

丸に上り亀

光琳亀