蟹の紋はいずれもはさみを振り上げて威嚇しているのが特徴。飛び出した目玉を見れば、攻撃態勢を感じさせる。蟹紋を用いたのは、武威を誇った一族一門だったであろうことが創造できる。
使用家を見ると、紀氏流の寺沢氏と清和源氏頼清流の屋代氏の二家。寺沢氏も屋代氏も、ともに主家に忠誠を尽くしたにもかかわらず、報いられたものは、誤解による廃絶と追放などだった。
 

参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他

 
         

糸輪に蟹

踊り蟹

丸に真向き海蟹

一つ海蟹

         

   

蟹菱

石蟹

川蟹