青木は、ミズキ科アオキ属の緑広葉低木で、日陰でもよく育ち耐寒性が強い常緑樹で、庭園樹として大変重宝がられました。主に関東地方以西~沖縄・朝鮮半島南部に分布し、山地の照葉樹林内や、平地の林や日陰に自生します。 「青木の葉」という家紋が【寛政重修諸家譜】に出できましたが、実形は不明でした。 使用家は藤原氏流の青木氏。普通、青木氏は「揚羽蝶」か「州浜」「三つ巴」などが用いられています。中には「富士山」や「丸に一の字」を用いる者もいました。 もともと、平氏流の青木氏がいろいろな家紋を随所任意に用いたようです。青木の葉もそのひとつで、最近、小田原市の栄善寺でたまたま発見されました。基底部に横一の文字があるのは、丸に一の字紋の名残と考えられます。 |
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参考資料 講談社「家紋と家系辞典」他 |
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丸に青木 |
青木崩し |
丸に実付き枝青木 |
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