2月(如月)

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FEBRUARY

≪如月≫

厳しい寒さに耐えて
冬から春へと変わりゆく
季節を抱きしめる

2月イラスト

2 月

 参考・引用 : 自由国民社「現代用語の基礎知識」より引用しています

  ◆ 立春(りっしゅん)  

春の始まりを告げる節気。立夏、立秋、立冬とともに式の始まりを意味する四立(しりゅう)の一つで、旧暦では一年の始まりとされる。「まだ厳しい寒さが続いているが、暦の上では春」と言われるのはこの日。俳句歳時記では立春から立夏までの期間を春とし、立春は「春立つ」「春来る」などと詠まれる。節分の翌日で新暦2月4日頃。

立春
   
  ◆ 雨水(うすい)  

寒さが緩み、雪が解け始め、雪が雨に変わることを意味する節気。古来、この頃から農地に水がしみ込み、農耕の準備を始める目安とされていた。新暦2月18日頃。 

   
  ◆ 節分(せつぶん)  

季節の分かれ目を表す言葉で、立春の前日にあたる雑節の一つ。新暦2月3日頃。旧暦では大晦日にあたり、

節分・恵方巻き

新年を迎えるために邪気や厄病を祓う行事が行われた。節分の習慣は、古代中国で行われていた大晦日の行事が奈良時代に伝わり、宮中の年中行事になったとされる。現在のような豆まきの風習は室町時代以降に始まり、江戸時代には一般庶民にも広まった。豆まきに使われる福豆を年齢の数より一つ多く食べると病気をしないという言い伝えがある。そのほか、柊の枝に鰯の頭をさしたものを戸口に飾る。節分の晩にその年の恵方(歳徳神のいる方角)に向って太巻き寿司を食べる風習は、現在は一般的になった。

   
  ◆ (うるう)  

季節と暦のズレを補正するために日数や月数が平年より多いこと。太陽暦(新暦)では、基準となる地球の公転が365日5時間48分46秒であるため、4年ごとに2月を29日としている。この日を閏日、この年を閏年という。ちなみに、夏季オリンピックとアメリカ大統領選が行われるのは閏年。 

 

  ◆ 初午(はつうま)  

初午(はつうま)は、2月の最初の午の日。稲荷社の縁日で、雑節の一つとすることがある。全国で稲荷社の

初午

本社である京都の伏見稲荷神社の神が降りた日が和銅4年のこの日であったとされ、全国で稲荷社を祀る。この日を蚕や牛・馬の祭日とする風習もある。江戸時代には、この日に子供が寺子屋へ入門した。本来は旧暦二月の最初の午の日であるが、現在では新暦2月の最初の午の日とされている。そのため、元々は春先の行事だったのが、冬の一番寒い時期の行事となってしまった。 また今では二月最初の午の日とされるが、古来は、立春以降の最初の午の日に行われていた。2月の2回目の午の日を二の午(にのうま)、3回目を三の午(さんのうま)と言い、これらの日にも祭礼を行う地方や、二の午もしくは三の午にのみ祭礼を行う地方もある。
本来は豊作祈願が主でしたが、最近では開運・福徳・商売繁盛をもたらす神として、広く人々にあがめられています。

   
  ◆ 旧正月(きゅうしょうがつ)  

旧正月とは旧暦の正月のことで、その年によって日にちは異なります。二十四節気の雨水(新暦2月19日ごろ)の直前の朔日(さくび)【新月】が旧暦の元日となり、新暦では年によって1月22日から2月19日までの間を移動することになります。朔日を元日として始まる新年を大正月といい、15日の望の日(満月)を小正月といいます。旧正月は中国では春節と呼ばれ、現在でも新年を祝う行事が新暦の正月よりも盛大に行われます。旧正月を新年として祝う習慣は、韓国や台湾、ベトナム、モンゴルでも見られます。
日本では、1873年(明治6年)1月1日から、新暦(太陽暦/グレゴリオ暦)に改暦された際に、新暦の1月を新年として祝うようになりましたが、沖縄、奄美地方の一部では旧正月を新年として祝う風習が残っているところもあります。また、横浜の中華街、神戸の南京町、長崎新地中華街などでは旧正月に春節の行事が行われ、獅子舞や爆竹はこの時季の風物詩となっています。

 

  ◆ 柊鰯(ひいらぎいわし)  

立春前の節分の夕暮れ、季節の変わり目に生じる邪気を祓うために門戸にさす、柊の枝と焼いた鰯の頭。鰯の臭いに誘われた鬼の目を柊の葉の棘で刺す。あるいは鰯の生臭さは邪気を祓う、ともいわれる。「土佐日記」の元日の項には、「柊の枝となよし(ぼら)の頭をさした注連縄を思い出す」との記述がある。

ひいらぎいわし

   
  ◆ 御神渡り(おみわたり)  

冬、全面結氷した湖の表面がわれ、その裂け目に沿って氷が盛り上がる現象。急激な温度の変化により、氷が膨張して長い帯状に隆起する。湖に突如できた一本の道筋は神秘的で、神の渡り道とされた。長野県の諏訪湖の「御神渡り」は、近くの諏訪大社と八剱神社により1443年からほぼ毎年記録されている。

 

  ◆ 福豆(ふくまめ)  

節分の豆まきでまく炒り豆のこと。炒った豆を歳神に供えたあと、年男(家では家長)が、「鬼は外、福は内」と唱えながらまき、まかれた豆を年の数(もしくはプラス一個)だけ拾って食べ、一年の無病息災を願う。もともと穀物や果物には「邪気を祓う霊力」があると考えらていることから、大豆を炒って福豆として用いられていた。最近では、豆まき後の掃除が簡単だからと、落花生や袋入りの豆が福豆の変わりに用いられる。

豆まき・恵方巻き
   
  ◆ 恵方巻き(えほうまき)  

恵方巻、恵方巻き(えほうまき)は、節分に食べると縁起が良いとされる太巻き、またはそれを食べる大阪を中心とした風習。別称として「丸かぶり寿司」「恵方寿司」「招福巻」「幸運巻」「開運巻き寿司」などと表現されることもある。商業催事として、これを利用した関係業界の販売促進活動・関連商品・商戦が20世紀後半から活性化している。 

 

  ◆ 淡雪(あわゆき)  

春先に降る、あまり積もらない雪を指す。ぼたん雪、綿雪ともいう。寒中に比べて気温が高いため、水分の多い重たい雪ができ、結晶がいくつか結びついて降る。太平洋側で春先によく雪が降るのは、安定していた冬型の気圧配置が崩れ、南岸を低気圧が通過するようになるため、庭先をうっすらと白く染めるだけで解けてしまう雪は、春の到来を感じさせる。 

   
  ◆ 春の大曲線/春の大三角(はるのだいきょくせん/春の大三角)  

春の星空には、北と南の空に星座をさがすときのよい目印が2つあります。まず最初の目印は、北の空の高い

春の大曲線

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ところ に、ふせたスプーンの形に浮かんでいる北斗七星です。有名な北斗七星は〈おおぐま座〉のシッポを表わす星の並びです。このスプーンの取っ手のカーブをそのまま伸ばしていくと、東の空でややオレンジがかった明るい星にぶつかります。これは〈うしかい座〉のアルクトゥールスです。さらにカーブを伸ばしていくと、南東の空で、白い星にぶつかります。これは〈おとめ座〉のスピカです。さらに伸ばすと、4つの星が台形に並んでいる〈からす座〉が見つかります。この北斗七星から〈からす座〉までのカーブを春の大曲線といいます。
次の目印は、南の空の高いところを見上げると、『?』を左右逆にしたような形に星が並んでいるのが見つかります。これは〈しし座〉の頭を表わす星の並びで、ししの大鎌(おおがま)とよばれています。〈しし座〉のシッポの先のデネボラと、アルクトゥールス、スピカを結んでできる三角形は、春の大三角とよばれています。目印の星が見つかれば、あとは星空と星図を見くらべて、他の星座もさがし出してみてください。 

   
  ◆ 虎落笛(もがりぶえ)  

冬の夜、車や人の声など人為的な音が鎮まってくると、風が木立を 揺らしたり、サッシを鳴らしたりする音が自然、耳に響くようになる。 そして、時にはそんな音に雑じって甲高い音が耳に届きます。轟々と鳴る 風のなか、ぴゅうぴゅうと、ぴぃぃと、時には長く短く、高く低く耳に つく音、それが虎落笛です。虎落は冬の季語。虎落とは竹を組んだ柵のこと。また、もがるとは、駄々をこねる、逆らうなどの意味もあり、風に対して柵や垣根、木の枝などが抗っているように聞こえることから、この名で呼ばれるようになったとか。冬の厳しい寒さを感じさせる音色。

 

  ◆ (うめ)  

2月頃花を咲かせる。寒気の中で香り高く咲くことから、

梅

古くから歌の主題とされてきた。菅原道真が大宰府に流され 「東風吹かばにほいおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだことがよく知られる。中国には「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」という故事があり、梅の木は「好文木(こうぶんぼく)」とも呼ばれる。

 
   
  ◆ 氷柱(つらら )  

建物の軒先や岩場のどから棒状に伸びた氷のこと。雪が解けかけ水滴になった時点で、再び寒気に晒され氷結するという過程を繰り返し、成長していく。氷柱ができるには、ただ寒いだけではなく、寒暖の繰り返しが必要。自然の中で見られる氷柱には、埼玉県奥秩父の三十槌(みそつち)の氷柱や、長野県白川氷柱群などがあり、観光の名所になっている。 

 

  ◆ 針供養(はりくよう)  

その字のとおり「針を供養」する行事。昔の針仕事は女性にとってとても大事な仕事。いつも固いものばかり刺しているので、たまにはやわらかいものに刺してあげて休ませてあげようという気持ちから、裁縫の針を休ませてあげ、裁縫の上達を祈ったのです。
縫い針が広く用いられるようになったのは、室町時代ごろから。当時縫い針は日常生活に欠かせない貴重な道具。豊臣秀吉が少年時代に清洲城下でたくさんの木綿針を購入し、浜松城下までこの木綿針を売りながら旅を続けたそうです。その頃は数本単位で売買される貴重な針で、感謝を込めて供養されていたようですね。

 

  ◆ 風の予防法・治療法(かぜのよぼうほう・ちりょうほう)  

 生姜湯
生姜1片を皮ごとすりおろし、お湯で溶いて、黒砂糖や蜂蜜で味付けして飲む。生姜には体を温め、発汗を促す作用があり、風邪のひきはじめに効果的。整腸作用もあり、食欲のない場合にもよい。

 くず湯
くず粉スプーン一杯をカップ一杯のお湯で溶き、透明になるまでよくかき混ぜる。砂糖や生姜で味付けをして飲む。消化がよいので空腹時に飲むとよい。体を温める効果がある。

 梅干し湯
梅干一個をカップに入れ、身をほぐして種を取り出し、熱湯を注ぐ。生姜、黒砂糖、しょうゆなどで味付けして飲む。風邪で弱った胃腸を回復させる働きがあり、空腹時に飲むとよい。また、梅干をアルミホイルに包み、弱火でじっくりと加熱して、「黒焼き」にし、それをお湯に溶いて飲むと、発熱やのどの痛み、下痢止めにも効果がある。

 卵酒
日本酒一カップを火にかけてアルコールを飛ばし、一旦火を止め、しばらくしてから卵一個を溶き、よくかき混ぜる。蜂蜜や黒糖で味を調えて飲むと、体が温まる。卵の卵白には風邪薬にも含まれる塩化リゾチウムという成分がある。

 きんかん湯
甘露煮などにして煮た金柑をお湯で溶いて飲む。ビタミンも豊富で、体を温める作用がある。咳止めにも効果的。

 焼きミカン
皮ごと黒くなるまで焼いて食べる。みかんを焼くと皮に含まれるビタミンCも果肉に移り風邪予防にいい。

 大根はちみつ
大根を刻み、それに蜂蜜をかけて一日ほど置くと汁が出てくる。これをスプーンに一杯程度、一日に数回飲むとよい。大根や蜂蜜には炎症を抑える働きがあり、咳止めや喉の痛みなどに効果がある。

 

  ◆ 季語(きご)  

2月の季語 : 晩冬/余寒/春寒/立春/三寒四温・余寒の候 ・晩冬のみぎり ・余寒なお厳しいこの頃 など

 
   
  ◆ 誕生石(たんじょうせき)  

2月の誕生石・アメジスト

 
   
  ◆ 月の花(つきのはな)  

2月の花 : 水仙

2月の花 (水仙)

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花言葉は

「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」
(日本水仙)「自己愛」
(白)「神秘」「尊重」
(黄)「私のもとへ帰って」「愛に応えて」
(ラッパズイセン)「尊敬」「心づかい」