着物を箪笥から出したら、ぼやけたように変色していました。

 

このようなトラブルの多くは、箪笥に入れてから相当長い期間を経過しているもので、変色の原因は箪笥の中に蓄積された酸化窒素ガス(光化学スモッグの原因)や亜硫酸ガス(大気汚染部室のひとつ)、暖房器具の燃


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焼ガスなどが生地に吸着し、染料色素を分解するためと考えられます。


つまり、ガスによる変色です。家屋の密閉構造など住宅事情が変化した比較的最近に多く見られるトラブルです。多くの場合、保管中のたたみ目の外側(隙間があってガスの出入りがしやすいところ)が変色します。


防止対策として、虫干しをこまめに行い、箪笥の中の空気を入れ替えしていく方法が良いでしょう。