原因は、柄部分に使われていたラッカー箔が保管中に使用していた防虫剤と反応して溶出し、それが重なり合って密着し、再硬化したものと考えられます。


これは防虫剤によるラッカー箔の溶出です。

帯様の模様箔(柄箔)にはラッカーで色柄を表現したものが使われています。ラッカー箔と呼ばれるものがまさにそれです。
ラッカーはシンナーで容易に溶けることはよく知られていますが、防虫剤のガス成分においても、その濃度やガスに触れる時間によって、徐々にラッカーの軟化、溶出が進む事があります。


このトラブルの予防法は多量の防虫剤を使用しないことです。