江戸時代には、故事来歴、物語や生活の節目節目年中行事、そのほか縁起のよい言葉の語呂合わせなど、暮らしに密着した文様を楽しんだようで、江戸っ子の洒落っ気が感じられる文様となっています。 | ||||
初夢 |
通し矢 |
三番叟(さんばそう) |
三番叟 |
三番叟 |
正月 |
曲水 |
五節句 |
住吉踊り |
瓢箪鯰(なまず) |
波に帆掛舟 |
雪月花 |
南天 |
六瓢箪 |
高砂 |
かまわぬ |
錨 |
弁慶 |
おいなりさん |
五条の橋 |
猿蟹合戦 |
浦島太郎 |
薬玉 |
藤八拳(とうはちけん) |
藤八拳 |
五穀豊穣 |
大津絵 |
大津絵留守文様 |
釣人 |
筏乗り |
富士登山 |
釣り人扇 |
旦那芸 |
国姓爺(こくせんや) |
講釈師 |
「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
七福神とは、インドの大黒天・弁財(才)天・毘沙門天の三神と、中国の布袋尊・福禄寿・寿老人の三仙、そして恵比須神を指します。このうち恵比須神のみが日本固有の神(水蛭子(ひるこ)、後の事代主神(ことしろぬし))です。七福神信仰は土時代に庶民の間で盛んになりました。 | ||||
鹿の角(寿老人) |
恵比寿大黒 |
七福神留守文様 |
宝船菱 |
宝船 |
「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
松は冬の寒さに耐え、竹は緑を保ち、梅は花を咲かせるところから、中国では「歳寒三友」として三つが揃って吉祥の象徴とされていました。それが日本に伝わり、祝儀の模様としては欠かせないものとなり、吉祥文様として多く用いられています。 | ||||
松竹梅 |
松竹梅 |
松竹梅 |
松竹梅に竹の縞 |
松竹梅 |
松竹梅の縞に鶴 |
雪輪に松竹梅 |
松梅に唐草 |
竹梅 |
松梅 |
「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
吉祥文の1つで、宝物を集めた文様です。如意宝珠〈にょいほうじゅ〉(願いのかなう宝のたま)・宝鑰〈ほうやく〉・打出の小槌・金嚢〈きんのう〉(金銭を入れる袋)・隠蓑〈かくれみの〉・隠笠・丁字〈ちょうじ〉・宝剣・宝輪・法螺〈ほら〉などを散らします。 | ||||
宝尽くし |
宝尽くし |
宝珠 |
宝尽くし亀甲 |
小槌分銅散し |
宝鑰・錠 |
小槌に唐草 |
隠れ蓑 |
隠れ笠 |
隠れ笠 |
隠れ笠 |
隠れ笠 |
丁子 |
丁子 |
犀角杯 |
宝巻 |
熨斗 |
熨斗 |
暴れ熨斗 |
紋入り蝶熨斗 |
熨斗蝶 |
飾り紐 |
紐結び |
結び文 |
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「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
延命長寿を象徴する鶴と亀を組み合わせた吉祥文様です。平安時代から工芸品や女房装束の文様として用いられましたが、縁起がよいとして喜ばれ、江戸時代には夜着や絵絣のふとん地などに広く使われました。 | ||||
向い鶴亀菱 |
鶴亀 |
鶴亀 |
松亀甲に鶴 |
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「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
文字を文様化したもので、書体は自由に変形させ、角字文字や円寿文字のように図案化したものもあります。文字によって吉祥・信仰・縁起・勝利などの意味があり、寿・福・喜はめでたい柄、梵字〈ぼんじ〉や経文〈きょうもん〉は仏事などの柄として使われます。 | ||||
屋号 |
近江八景 |
江戸 |
吉原・島原 |
江戸・大阪・京 |
寿 |
干支 |
いろは |
角福 |
福寿 |
家内安全 |
寿菱 |
忠孝 |
山川 |
花に寿 |
竹に雀 |
凸凹(なかくぼ なかだか) |
源氏香 |
源氏香 |
源氏香 |
源氏文様 |
梅に源氏香 |
梅に源氏香 |
柳に源氏香 |
松竹梅 |
「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |
数は多くありませんが、物語を文様化したものがあります。 | ||||
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祝い鯛 |
羽衣に松 |
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「日本の文様染の型紙」 熊谷博人/編 クレオ/出版 2006.10 より引用しています。 |