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MAY |
≪皐月≫ |
爽やかな風が心地よく |
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5 月 |
参考・引用 : 自由国民社「現代用語の基礎知識」より引用しています
◆ 立夏(りっか) | |
夏の始まりを告げる節気。新暦5月6日頃。春分と夏至の中間にあたり、山野に新緑が目立ちはじめ、爽やかな風が吹き、夏の気配が感じられる時期。旧暦では4、5、6月が夏にあたり、それぞれ孟夏、仲夏、季夏あるいは初夏、仲夏、晩夏という異名がある。こられを合わせて三夏という。 |
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◆ 小満(しょうまん) | |
草木などの生き物が成長し生い茂る様を意味する節気。新暦5月21日頃。麦の穂がつきはじめ、田植えの準備をはじめる時期。かつて養蚕が盛んだった長野県東信地方の佐久市臼田では、五穀豊穣と商売繁盛を祈願する稲荷神社の「小満祭」がいまだに伝えられている。 |
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◆ 八十八夜(はちじゅうはちや) | |
立春から数えて88日目にあたる雑節の一つ。新暦5月2日頃、八という末広がりの文字が重なることから、この頃に摘み取られる新茶は、古来より不老長寿の縁起物として珍重されている。また、「八十八夜の別れ霜」ということわざのとおり、この頃から霜の害の心配はなくなるとされ、お米や農作物の種まきに最適な季節といわれている。八十八は「米」の文字ともなるため、稲作にかかわる神事が各地で行われる。 |
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◆ 端午の節句(たんごのせっく) | |
五節句の一つで、5月5日(こどもの日)。菖蒲の節句、重五(ちょうご)ともいう。この頃は高温多湿で伝染病や害虫に悩まされる時期だったことから、薬草とされる菖蒲を軒先に飾ったり、菖蒲湯に浸かったり、菖蒲酒を飲むなど邪気や厄病を祓う風習が古くから伝わっていた。江戸時代には、菖蒲の音が「尚武」(武道を重んじる)に通じることから、武家に生まれた男子の成長を祝う日賭して定着し、庶民に広まったとされる。 |
◆ 葵祭り(あおいまつり) 5月15日(陰暦四月の中の酉の日) | ||
葵祭は京都三大祭のひとつで、わが国の祭のうち最も優雅で古趣に富んだ祭として知られています。平安朝の優雅な古典行列は平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発、総勢500名以上の風雅な行列が下鴨神社を経て、上賀茂神社へ向かいます。賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社の例祭で、5月15日に行われる。古くは賀茂祭、または北の祭りとも称し、平安中期の貴族の間では、単に「祭り」と言えば葵祭のことをさすほど有名であった。 この祭の特徴は、平安時代以来、国家的な行事として行われてきたので、わが国の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の伝統が残されているということである。
賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代の1694年(元禄7)に祭が再興されてのち、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになって、この名があるとされる。 |
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◆ 三社祭(さんじゃまつり) | ||
三社祭(さんじゃまつり)は、毎年5月に行われる東京都台東区浅草の浅草神社の例大祭である。かつては観音祭・船祭・示現会に分かれていたが、1872年から5月17・18日に行われるようになった。 現在は5月第3週の金・土・日曜日に行われる。正式名称は「浅草神社例大祭」。 浅草神社は明治に入るまでは浅草寺と一体であり、この時代には浅草寺の祭りとして行なわれていた。 神仏分離によって浅草寺と分離してからは浅草神社単体での祭りとなり発展したが、これは明治に入って以降のことである。 |
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◆ 博多どんたく(はかたどんたく) | ||
5月3、4日に博多で行われる盛大な祭り。しゃもじを叩き、にわか面をつけ、羽織を裏返しに着る「粋な 肩裏」と呼ばれるいでたちで踊りを披露する。平安時代末期にこの地を治めていた平重盛の功績を偲んで行われた正月行事の松囃子に由来し、戦後になって5月に行われるようになった。「どんたく」とはオランダ語の休日(Zondag)がなまったもの。 |
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◆ 母の日(ははのひ) | ||
5月の第二日曜日に母親に感謝をささげる日。カーネーションを送るようになったのは、1907年に北アメリカで教師をしていたアンナ・ジャーヴィスが亡き母を偲び、教会の友人たちに白いカーネーションを贈ったのが始まり。母親に感謝する日は世界中で設けられており、時期はそれぞれの国によって異なる。 |
◆ 茶摘(ちゃつみ) | ||
4月下旬頃から新芽を摘んで新茶が作られるが、童謡「茶摘」では「夏も近づく八十八夜~」と、待ち遠しい夏とかけて収穫の悦びが歌い継がれてきた。立春から数えて88日目が八十八夜(5月2日頃)。ようやく霜もなくなる頃で、雑節の一つとされた。この日に摘んだ茶は縁起物として珍重されるが、生産地の気候により最適期は異なる。 |
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◆ 雪形/農鳥(のうとり) | ||
山や野に消え残った雪の形のこと。それにより、農作業の時期を測ったり豊凶を占うことを「雪占(ゆきうら)」
という。それぞれに名付けられた雪形があり、富士山では山梨県富士吉田市側から8合目付近に見える「農鳥」などがある。「農鳥」は例年であれば4月中旬から5月上旬に出現し、それを合図に麓では田植えを始めたという。 |
◆ 新茶(しんちゃ) | ||
「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のこと。
鹿児島などの温暖な地域から摘み採りが始まり、桜前線と同様に徐々に北上していきます。 「新茶」と「一番茶」とは基本的に同じお茶のことで、呼び方が異なるだけです。その使い分けとしては、「一番茶」はその後に摘み採られる「二番茶」「三番茶」などと対比して使われることが多く、「新茶」は一年で最初に摘まれる「初物(はつもの)」の意味を込めて、また「旬」のものとして呼ばれる際などに使われます。茶樹は、冬の間に養分を蓄え、春の芽生えとともにその栄養分をたくさん含んだみずみずしい若葉を成長させます。それが新茶となるのです。 立春(2月4日)から数えて88日目の日を「八十八夜」といい、昔から、この日に摘み採られたお茶を飲むと、一年間無病息災で元気に過ごせると言い伝えられています。新茶の特徴は、何といっても若葉の「さわやかですがすがしい香り」にあります。また、新茶は「二番茶」「三番茶」に比べて苦渋いカテキンやカフェインが少なく、旨み、甘みの成分であるアミノ酸(テアニン)が多い傾向にあります。 |
◆ 躑躅(つつじ) | ||
ツツジ属の植物はおおむね常緑若しくは落葉性の低木から高木で葉は常緑または落葉性で互生、果実は蒴花である。4月から5月の春先にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、
枝先につける。また花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができ第二次世界大戦中は当時の子供たちの数少ない甘みとなっていたが、レンゲツツジ等、致死性の毒を持つ種も一般的に自生、または庭木として利用されており事故を避けるためにも決して蜜を吸うべきではない。 |
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◆ 卯の花(うのはな) | ||
ウツギ(空木)はアジサイ科の落葉低木で、ウノハナ(卯の花)とも呼ばれる。5-6月に白い花を咲か
せる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。各地に野生するほか、畑の生け垣にしたり観賞用に植えたりする。旧暦4月の異称である卯月は卯の花がこの時期に咲くことに由来する。 |
◆ 菖蒲(しょうぶ) | |
5月5日の端午の節句に、軒先に葺いたり菖蒲湯にしたりする植物。初夏に紫や白い花を咲かせ、花茎の先に黄色い筋があるのが特徴。香が邪気を祓うとされ、「尚武」「勝負」に通じることから縁起物とされた。根茎は血行をよくし、保温の効果がある。この時期に紫の花を咲かせる花菖蒲(はなしょうぶ)は、葉が菖蒲に似ているためにそう呼ばれるが、両者はまったく別物。 |
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◆ 藤(ふじ) | |
4月から5月にかけて房状の淡紫色、白色の花を咲かせる。花には甘い香がある。日本 固有種は蔓が右巻きの野田藤(紫藤)と、左巻きの山藤(野藤)の2種。花の花房は大きなもので1メートルにもなる。奈良の春日大社には樹齢700年ともいわれる「砂ずりの藤」があり、富士の名所として知られる。この季節には朱塗りの境内に薄紫の花が映えて美しい。 |
◆ 野点(のだて) | |
野外で行う茶会のこと。春には花、秋には紅葉などを見ながら趣向をこらして催される。古くは野掛(のがけ)といって、武士や貴族が野遊びや狩を楽しむことだったが、底で茶会を楽しんだことから、野外で茶を点てることも指すようになった。陽気のよい季節に、抹茶、茶筅、ポット、茶杓などを籠に入れて出かけ、気軽に野点を楽しみたい。 |
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